多くの方々が接種を開始しています
私も先日接種しましたが
肩の筋肉痛のような痛みが1日あった程度の副反応でした
ワクチン接種をすることで
感染リスクは1回目の接種で少なくとも半分以下に
2回目接種の2週間後には75~90%減少するという報告があがっています
ワクチンは体内で感染を模した働きをして
免疫システムをだまし、病原体に対する防御力を備えさせます
次に同じ病原体を認識した時のための対策を記憶させます
これは感染後の免疫システムと同様で
体内の白血球、特にT細胞とB細胞が最初の感染を記憶しているので、
再び感染すると、B細胞は抗体を作り出し、T細胞は感染した細胞を破壊する
これにより複製を制圧します
しかし、ここで重要なのは、ワクチンを接種しても
ウイルスは細胞内に侵入し、複製を開始する事があるということです
新型コロナ感染症の重症度が体内のウイルス量と相関する傾向あり
ウイルス量が少ない人は他人に伝播させるウイルスの量も少ないことが発表されています
無症状感染者の感染力は発症した感染者よりも低いことが示唆されますが
感染力が低いといってもゼロではありません
無症状感染者は、体内に複製を続けるウイルスをもっており、他の人に感染させる可能性はあります
従って、接種者でも
感染する確率はありますし、感染させる可能性はあります
引き続き感染予防は必要です
しかし、接種する事でウイルスを体内で制圧する武器を持つ事出来ます
これにより、重症化を防ぎ
市中感染を防ぎ、結果的に感染の連鎖を食い止めることに繋がります
打てる方はワクチン接種をして、コロナを収束させましょう

新型コロナの科学 パンデミック、そして共生の未来へ (中公新書) - 黒木登志夫
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